高知短期大学存続を求める学生の会

【九月県議会から】 森田英二議員の質問の内容

 九月三十日午前の高知県議会本会議の質問で森田英二議員(自由民主党、土佐市選挙区)は、高知県立高知短期大学について、つぎのようにのべました。

 「加えて永国寺キャンパスには短大問題があります。

 高知短大は夜間の短大として勤勉意欲にあふれる多くの学生を集め、これまで本県の人材養成に大きな役割を果たしてきました。

 しかしながら、全国的に短大への進学率は低下し続け、高知短大も学生確保に苦慮しているのが実態のようであります。

 さらに、職業についている学生の率も50%ほどとなり、高齢の学生が増えるなど、その役割も近年、変化してきているようであります。

 私は、現在、この短大が果たしている役割というのは、これまでの社会人教育から、若者にとっては四年制大学へのステップ、また、高齢者にとっては生涯学習の場へと変化してきているように思います。

 このようなことから、以前のような高知短大の役割はすでに終わっており、私たちとしましては、当然、今回の大学改革の中で廃止もふくめて見直しが必要だと考えておりますが、知事の、ご所見を、おうかがいいたします」

 私は、この質問の映像を県議会のホームページで見ました。

 ひとこと、いわせてください。

 「高知短大は夜間の短大として勤勉意欲にあふれる多くの学生を集め、これまで本県の人材養成に大きな役割を果たしてきました」

 これは、そのとおりですね。

 「しかしながら、全国的に短大への進学率は低下し続け……」と、議員はおっしゃいます。私は、そのデータは知りませんが、短期大学一般でものをいうのは、どうかと思います。「県立で、夜間で、社会科学を学ぶ」、そういう高知短期大学のような短期大学が、どういう動向なのか、それを示すべきだと思います。

 「職業についている学生の率も50%ほどとなり、高齢の学生が増えるなど」と、おっしゃいましたね。

 「50%ほど」というのは、どうも合点がいきません。

 私も調べてみましたが、どうも、これは、高知短期大学が、新入生の入学手続きの際に調べたデータのようです。

 十代、二十代の学生たちは、その後に、仕事についています。

 私の実感では、ほとんどの学生が、何らかの形で働いています。

 貧しい日本、高知の現実が、それを強いています。夜間の短期大学生が働かずに学べるほど、日本の現実は甘くありません。

 「高齢」の私自身、貧しすぎる年金では食べていけなくて午前九時から午後五時半までの仕事をしているのですから。

 「この短大が果たしている役割というのは、これまでの社会人教育から、若者にとっては四年制大学へのステップ、また、高齢者にとっては生涯学習の場へと変化してきて」、だから……とおっしゃいましたね。

 ことしの入学者の百三人を年齢別に紹介します。

 1 二十歳未満      四十人。

 2 二十歳から二十四歳  二十四人。

 3 二十五歳から二十九歳 五人。

 4 三十歳から五十九歳  二十三人。

 5 六十歳から六十九歳  八人。

 6 七十歳以上      三人。

 1、2の学生たちの中で四年制大学を目指している人が多いのは事実です。

 経済的的理由などで高校卒業時に大学に進学できなかった人たち、高校を卒業せず大学入学資格検定を受けて合格した人たち……が一生懸命勉強してチャレンジしています。

 私は「一生懸命みずからの道を切り開こうとしてい、すごいなぁ」と、尊敬の心を持って、そうした若い学生の姿に接しています。そんな姿に接して感激の日々を過ごしています。

 こうした学生たちの存在を「高知短大の役割はすでに終わっており…」の理由の一つにするのですか。

 4の人たちもがんばっています。「経済人」といわれる人、経営者もいます。公務員もいます。スキルアップのために、四年制大学への進学のためにと奮闘しています。

 私は5、6に入っています。十一人中の一人です。あなたのいわれる「高齢者」でしょうか。この中には、ずーっとあなたに投票し続けてきた学生もいます。

 この歳になって短大で勉強なんて……と、いわれるのでしょうか。

 私は、やっぱり、少し年上のこの世代の学生と濃い付き合いをしていますが、この世代の「ここで学んで、これからに生かしたい。できれば四年制大学にも」という気迫には圧倒されています。

 「若い世代」、「働き盛りの世代」、「もうひと働きの世代」の、どの世代にとっても、高知県立高知短期大学はチャーミングな学び舎です。

(二〇〇八年九月三十日 高知短期大学一年生・藤原義一)

(c)高知短期大学存続を求める学生の会